こんにちは、澤本です。
いつもブライトリング ブティック 京都のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は普段の商品紹介とは少し違った観点から記事を作成いたします。
日頃、店頭にてお客様からご質問いただくことにフォーカスを当ててお答えしていきたいと思います。
値上がりはどこまで続く?
現在、頻繁に価格改定がされ値上がりが続いていることもあり、一番というほどご質問をいただきます。
単刀直入にいいますと今後も値上がりはされ続けることが前提と思っていただくほうがよろしいかと思います。
(個人的に値上がりしないと思って値上がりがあった時がショックだと思うからです。)
値上がりの要因としては複数ありますが、大きな要因と言える3点をご案内します。
1. まずは為替の変動で、ここ数年での変動はとても大きくなっています。
例えば、時計大国といわれるスイスでお伝えすると…
2022年8月が1スイスフラン約141円だったところ、2023年8月で約165円になり”24円“の変動となっており、約17%高くなっています。
単純に計算すると日本で100万の時計は17%の価格変動によって“117万“になるということです。
余談ですが価格改定が多くなり始めた2020年は、1スイスフランが約111円だったので、2020年以降に価格が高くなってきていることがお分かりいただけるかと思います。
コロナ禍となる前の過去、4年を遡っても右肩上がりとなっており、スイスの為替が暴落しない限りは値上がりの一方だと予想されます。
※ 日本円も価格変動の要因となりますので、日本円が大幅に上がれば値上がりが止まる可能性はあるかもしれません。
そして、2024年8月現在では1スイスフランが約169円となっています。
一時、約179円まで高騰したことで輸入品の値上がりが加速し、ブランドによっては2024年内で何度も価格改定をしているブランドもございます。
現在ではスイスフランが少し下がったものの、通年で見ると上がっており価格が下がる兆しは現状見えません。
ただ、価格改定が決して悪いことではなく、視点を変えると価値が上がっているとも取れます。
お持ちの時計が購入されてから価値が上がると嬉しく思う方もいらっしゃるので、「あの時に購入して正解だった」というお声も良く耳にします。
そのため、価格改訂前は特に駆け込み購入が増えることが多いです。
2. 為替以外での値上がりの要因となると、時計の製造にかかる原材料の高騰です。
こちらは市場にその価格が全て公開されているわけではないので全てを説明しきれないのですが、すぐに確認できるものですと”金”があげられます。
金の相場としては2022年8月は約8150円、2023年8月では約9850円と1700円の値上がりとなっています。
2024年8月現在では約12,700円となっており、値上がりが進んでいます。
(そのほかの原材料に関しては加工や素材の純度など、製品に至るまで様々な流れがあるので、詳細はわかりかねます。)
この値上がりもあって、高級時計の中でも特に素材に金を使用しているものの値上がり率は非常に高くなっています。
ブライトリングの製品でも金を素材にしたモデルの価格改定は一度で平均13%ほどになっています。
金の採掘量の残りは世界的に決まっており、需要が高まる昨今では波はあるかと思いますが、価格がこれからも高まることが予想されます。
世間のニュースなどで300万以上の時計が売れているというニュースを目にすることがありますが、そちらで金の時計が多く含まれます。
時計としての価値だけでなく、金としての価値もあるということから注目度が高まっているのでしょう。
こちらも前出したように、価値が上がるという視点からも考えられるポイントかもしれません。
3. 続いて、時計職人の人手不足です。
時計需要に対して供給が追いついていないというのが実情としてあります。
また時計職人の高齢化で引退されるということもありますので、現在は時計職人の育成を様々なブランドが行っているところです。
すぐに育つわけではないので、数年をかけて一流の職人へと育つということと、一流の技術が瞬時に身につくわけではないということです。
年数をかけて学ぶことでシンプルなものから、複雑機構を取り扱い職人へと成長していきます。
また、時計職人の就職倍率は数十倍といわれるほど非常に高く、試験を受けるだけでなく実務歴が必要であったり、狭き門といえます。
それだけに職人たちの思いや手間暇をかけたものが手元の時計にはあるのだということです。
そういった様々な要素が合わさり、現在の価格変動の要因となっています。
それ以外では需要の増加も影響していると言えます。
いつが買い時?
買いたいと思った時が買い時だと思います。
皆様のご購入のタイミングもあるかと思いますので、買いたくて買えるタイミングが一番です。
というのも、海外製の時計は特に国内入荷数が安定的にあるわけではなく、目の前にあるというもの一つの出会いです。
そして、近年の価格変動という点でもこれから値段が高くなっていくので、今が一番安いと思っていいただくのも一つだと思います。
また、購入を思いとどまって検討されているときに売れてしまって入荷の見込みがたたなくなることや、完売となって購入する機会をなくしてしまった方達も見てきたので、そう思う点の一つです。
購入方法は?
現金やカードでのご決済の方もいらっしゃいますが、当店では分割でのご決済も多くご利用いただいてます。
特に金利手数料0%ということもあり、ご支持をいただいてます。
お支払いのプランによって月々のお支払いも変わりますので、お好みの金額や回数に対してお答えできる範囲でご対応させていただきますので、ご相談いただくことも多くございます。
ボーナス併用や頭金を入れていただくと月々のお支払い額の調整も可能です。
例:¥1,105,500(税込)の時計を均等分割60回でご利用の場合
初回¥19,900-、2回目以降 月々¥18,400- ×59回
※ 分割には審査が必要となり、ご希望に添えない場合がございます。
売るときの価格相場はどのくらい?
基本的に相場というのは変動することが多いので読めない点が多く、定価から下がると思っていただくことを前提としていただければと思います。
商品によっては定価を超えてプレミア価格がつくこともあります。
手放された方のお話を聞いているとブライトリングに限らず、平均すると買取価格がご購入時の3割程度が多い印象です。
ただ、近年は手放される方が少なくなっているのか、中古市場での買取価格があがってきているようにも感じます。
定価の半額近くからそれ以上になっていることもちらほらと聞くこともあります。
ただ、私は買取業をしているわけではないので、詳細はそういった店舗様へお問い合わせいただくことをオススメしています。
参考程度でのお話であればさせていただければと思います。
なぜ、ブティックは限定モデルが多い?
この点に関しては当店がブライトリング ブティックということで取り扱い店舗の中でも限られた専門店なので、限定モデルを豊富にご用意ができる点です。
例えば、世界限定モデルはもちろんのこと、日本限定モデル、ここまでは比較的多くの店舗様でもお取り扱いがありますが、さらにブティック限定と言われる希少なモデルのご用意もございます。
それに伴い、限定モデルが多く感じられるというところです。
店舗の保有在庫も多い点もよりそう感じられるのではないでしょうか。
余談ですが、レギュラーモデルとして発表されていても年間の製造本数が少ないモデルがあり、そういったモデルの入荷もブティックでごらんいただける機会は多いです。
購入する年齢層は?
こちらに関しては非常に広く20代から60代となっています。
主な年齢層といわれますと30代から50代となります。
周りの方が腕時計をし始めたことや昇進、またはご結婚祝いや記念日など、様々な内容をきっかけにされています。
年齢層が広いので年齢関係なく、ブライトリングのことで時計談義ができるということもありますので、ブライトリングを通じて人との繋がりが広がったというお声もよくお聞きします。(男女問わず)
営業職をされている方などはお取引先で時計談義で盛り上がるということもよく伺います。
なので、年齢関係なく魅力があるものは変わりがないのだと感じています。
ブライトリングって人気なの?
とても人気です。
この数年で一気に人気が今までよりも更に高まったというのが正しいのですが、映画やドラマ、雑誌など…メディアの露出も増えたことで認知度が高まっています。
それだけではなく世界的にブティックの数が増加しており、需要の高さが世界各国で高まっていることを表してくれています。
ただ、需要と供給のバランスが崩れることが増えてきていますので、モデルによっては納期未定となることもしばしば。
どこにいっても在庫がないため、出会った時は本当に運命といえるかもしれません。
商品のお問い合わせが重なりご用意が困難になることも増えていますので、欲しいと思ったお時計はぜひ、お早めに手に取っていただきたいです。
今後はブライトリングのアンバサダーをはじめとし、街中の広告がジャックされたり、より一層目にする機会が増えることが予想されます。
※ 余談ですが、アメリカにある金融機関グループのモルガン・スタンレー社のスイス時計業界調査レポートでは、2023年のブライトリングの推定販売収益は第9位です。
(2019年では世界13位、2020年、2021年では11位、2022年では9位となっており昨年と同立となっていますが、売上高は昨年よりも伸びています。また、2017年の企業評価額から2024年では企業評価額が9倍になっており企業成長をしている事が分かります)
なんでロゴが変更になったの?
こちらに関しては現在、ブライトリング家にフォーカスを当て原点回帰をしているからです。
ブライトリングの製品の多くはブライトリング家が築きあげたものが多くあります。
ブライトリング家の時代の多くの製品は”B”のロゴや”BREITLING”と表記がされたものでした。
そして、ブライトリング家から経営権がシュナイダーに引き継がれた後にいわゆる”ウイングロゴ”になりました。
その時代の製品が日本で広まったこともあり、そのイメージを強いかと思います。
無骨でかっこいいロゴからシンプルになったことで寂しいというお声もあります。
私としてはブライトリングの時代の変化も楽しみながらブライトリングを知ってお楽しみいただきたいです。
ぜひ、そのお話は店頭にてお話させていただけると嬉しいです。
女性のユーザーは?気になってるけど実際どうなの?
全体の中では少ないですが、従来に比べると圧倒的に増えています。
今までは男性の時計というイメージが強かったのですが、最近は女性がお一人でお越しになって購入されるというケースも増えています。
せっかくなら…と、ペアウォッチでお選びになる方もいらっしゃいます。
ドラマや映画、ファッション誌の露出も増えているのも一つの要因だと思います。
個人的には、ファッションブランドの時計を選ぶというよりも時計ブランドの時計を身に付けたいという方が増えたのが一番だと思います。
1884年創業の老舗の時計ブランドというのがご安心いただく一つの要素です。
さらに時計を調べると精度の高さやプロユースで培われた安心感のある品質なども含まれます。
また、ブライトリングの独自のスタイルだけでなく、身に付けやすいカラーリングやベルトの種類があり、ブライトリングの魅力をファッションに合わせてご自身のスタイルとして見つけていただける点ではないかと感じています。
あまり知られていませんが、ブライトリングは時計ブランドとして女性にフォーカスを置いた広告展開を1950年代からしていました。
そういった点も原点回帰をしている点かと個人的に思っています。
なぜ、クロノグラフ搭載モデルが多い?
クロノグラフ時計で有名になったブランドだからです。
懐中時計ではタキメーター付きのクロノグラフウォッチの開発、腕時計でも同様に開発をしています。
なんといっても驚かれる方が多いのは、リューズという時間を合わせたり、操作するパーツの箇所の上下にクロノグラフのプッシュボタンを開発したことです。
今となっては当たり前のように目にすることが多いですが、そのデザインがベースとなる流れを作ったのがブライトリングです。
誕生当時は手巻きでしたが、1969年には自動巻きのクロノグラフも開発しています。
創業から3代続いたブライトリング家が築き上げた功績が現在のブライトリングの形となっています。
だからこそ、クロノグラフへの拘りは忘れず現在にも継承されているので、商品ラインアップを見てもクロノグラフがメインとなっている所以です。
そして、ブライトリングの有名なコレクションがクロノグラフ搭載モデルというのもその証といえます。
現在、メインで使用されているムーブメントである”ブライトリング完全自社開発製造キャリバー01″は、時計業界ではとても認知度が高く有名なムーブメントとして知られています。
ユーザー視点をメインに置き、技術者視点・開発者視点から、操作性やリスクヘッジをし、5年の歳月をかけて完成させたムーブメントは他社と比較しても唯一無二の素晴らしいものと思っています。
それが”最高級のクロノグラフ”としても知られる要素だと感じています。
なので、シンプルな3針のモデルも魅力的なものがたくさんありますが、クロノグラフモデルの魅力も知っていただけると嬉しいですね。
他にも様々なご質問をいただくことが多いのですが、今回はここまでにいたします。
時計のメンテナンスについてのご質問にお答えした記事もございますので、そちらもご覧いただけますと幸いです。
何かご質問などございましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
ぜひ、次回記事もご覧いただけますと幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。