皆様こんにちは。
いつもブライトリングブティック京都のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は大きい声では伝えたくないけど知ってほしい【ブライトリング】の秘密をご紹介致します。
もしかすると知っている事もあるかとは思いますが、ぜひ最後までお付き合いください!
またこちらの記事と一緒にご覧いただければと思います!
秘密①鍛造ケースの頑丈さ
「鍛造ケース」という言葉を聞いたことがありますか?これを想像しやすいイメージとして、日本刀を作る過程を思い浮かべてみてください。鉄が赤くなるまで加熱し、取り出しては叩いて伸ばす。この作業を繰り返すことで、鉄に含まれる空気や不純物が取り除かれ、強度が増すのです。
別のたとえとして、カステラやスポンジケーキをぎゅっと押し固めるイメージがあります。実際にそれをやると美味しくはないですが、目が詰まって固くなりますよね。同じように、鍛造は材料を密にすることで、その強度を大幅に高めます。
具体的には、ブライトリングの時計ケースの製造過程を見てみましょう。鍛造には冷間鍛造(ゴールドやステンレススチールに使用)と熱間鍛造(チタンに使用)の方法があります。まず帯状の金属材からケースの粗材を打ち抜きます。その後、異なる形の型を使って何度もプレスを繰り返し、少しずつ最終形状に近づけていきます。プレスのたびに約1,100℃まで加熱し、金属の分子構造を整え安定させます。
例えば、ブライトリングのクロノマットのケース本体は、最終的に15回のプレス工程を経て完成します。その際、合計で875トンもの圧力がかけられるのです。このような徹底した鍛造プロセスにより、堅牢で美しいケースが生み出されています。
鍛造工程を終えた金属ケースは、次に切削加工の段階へ進みます。この工程では、素材を回転させながら形を整える旋盤加工、複雑な形状を作り出すミーリング加工、そしてリューズやプッシュボタンの穴を開けるドリル加工などが行われます。これらの加工には、高精度を誇る5軸制御式の高速マシニングセンターと、熟練したオペレーターの技術が必要不可欠です。
その後、ケースには必要な部品を取り付けるための溶接工程が施されます。溶接が完了したケースは、いよいよ仕上げの段階に入ります。この工程では、ポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、サンドブラスト仕上げなど、異なる仕上げ方法を組み合わせ、ケース表面に美しい質感を与えます。この繊細な仕上げ作業では、ポリッシャーの経験と熟練した手先の技術が最も重要です。
さらに、ケースに取り付けられるベゼル、ケースバック、リューズ、プッシュボタンといった部品も、ケース本体と同様に細部へのこだわりと技術を結集して製作されます。これらすべての工程を通じて、機能性と美しさを兼ね備えた時計ケースが完成するのです。
秘密②文字盤を美しく魅せる為に
【ブライトリング】は「文字盤の色が綺麗だね」とほめていただくことが非常に多いブランドです。
ケースは前述のとおり最高の品質をお届けしていますが、「サファイアクリスタル」も最高の物を使用しています。
この写真をご覧いただくと、ガラスがないように見えませんか? 実は、時計の文字盤の美しさを際立たせる要素の一つに、ガラスの光の屈折率が大きく関わっています。ガラスの有無や品質によって、同じ文字盤でも見え方に大きな違いが生まれるのです。
人間の目は光を捉えることで色を認識します。このため、ガラスの屈折率が高ければ高いほど、光の屈折や反射が調整され、文字盤の色が鮮やかで透き通るように見えることがあります。一方で、屈折率が低い場合やガラスに曇りがある場合、文字盤の色味がよどみがちになり、文字盤本来の魅力が損なわれることも。
こうした光学的な効果は、時計のデザインや品質を語る上で見逃せない重要なポイントです。ガラスの屈折率がもたらす微細な違いが、時計全体の印象に大きく影響を与えることを、ぜひ覚えておいてください。
ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るサファイアを人工的に作り出すためには、極めて高度な技術と大規模な設備が必要とされます。サファイアは天然の鉱石として採掘される一方、時計の風防や電子部品に使用される人工サファイアは、製造プロセスにおいて非常に精密な制御が求められます。その製造工程は、原料を高温で溶解し、時間をかけてゆっくりと結晶化させるなど、専門知識と高度な技術力を結集したものです。
さらに、人工サファイアを時計や精密機器の部品として使用するためには、表面を特殊なコーティングで加工する工程が欠かせません。特に両面無反射コーティング処理は、サファイアの透明度を最大限に引き出し、光の反射を抑えるために重要です。このコーティング処理もまた、精密な技術と最先端の設備が必要であり、ほんのわずかなズレや不純物でも製品の仕上がりに大きな影響を与えます。
これらの複雑な工程を経ることで、サファイアガラスは極めて高い透明度と耐久性を備えた製品となり、高級時計や先進的なデバイスに欠かせない素材となっています。
【ブライトリング】は…
・両面を化学薬品によりポリッシュ仕上げ
・サファイアクリスタルに両面の無反射コーティング
・裸眼で見分けることのできる反射光の99%をシャットアウト
秘密③スイスで唯一の全モデルCOSC認証取得
時計が完成した後、すぐに出荷されるわけではありません。高級時計においては、最終的に顧客の手に渡る前に徹底的な検査が行われるのが通常です。この検査基準はブランドごとに異なりますが、スイスの時計業界では共通して使用される基準として「クロノフィアブル認証(Chronofiable®)」があります。
クロノフィアブル認証とは、時計の耐久性や信頼性を保証するために設けられた試験基準です。この基準では、時計が日常生活で直面するあらゆる条件に耐えることができるかを検証します。たとえば、ショック耐性、耐水性、温度変化への対応、摩耗のチェックなど、多岐にわたる試験が行われます。これにより、長期にわたって正確に作動する高品質な時計が保証されます。
精度:COSC規格で日差-4/+6秒(NIHS 95-11)
パワーリザーブ:60時間以上(NIHS 93-20)
耐磁性:4,800 A/m(NIHS 90-10)
耐衝撃性:500 Gの衝撃4回(NIHS 91-10、NIHS 93-20)
防水性:ISO 2281準拠(NIHS 92-10)
Chronofiable:Chronofiable® A8、6カ月間の加速的エージング(経時変化)(NIHS 93-20)
「COSC認証」(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres)は、スイス時計業界において非常に権威ある基準のひとつです。この認証は、時計が高度な精度と信頼性を備えていることを保証するものであり、特に高級時計ブランドにとって重要な品質基準として位置付けられています。この認証を取得するためには、ムーブメント(時計内部の機構)が15日間にわたって厳しい試験を受け、温度や姿勢の変化に応じて性能が評価されます。結果として、認証を取得するムーブメントは、日差-4秒から+6秒以内の精度という、非常に厳格な基準をクリアしなければなりません。
スイスで製造される機械式時計の中でも、COSC認証を取得できるのは全体のわずか約5%に過ぎません。この事実は、COSC認証を取得することがいかに困難であるかを物語っています。加えて、クオーツ式時計についても、COSC認証を取得するには高い精度と品質が求められるため、この認証を持つ時計は非常に希少で特別なものと言えるでしょう。
特筆すべきは、スイス時計ブランドの中でも唯一【ブライトリング】が、すべての製品ラインにおいてこのCOSC認証を取得している点です。通常、多くの時計ブランドは特定のモデルやシリーズのみを対象にCOSC認証を取得する一方で、ブライトリングは機械式時計とクオーツ式時計の両方において、すべての時計がこの高い基準を満たしているという驚異的な達成を成し遂げています。これは同社の製品に対する品質と信頼性の高さを象徴しており、業界でも際立った存在感を示しています。
COSC認証は単なるステータスシンボルではなく、日常生活の中で高い精度を保つ時計を求めるユーザーにとって、大きな安心感を与える要素となっています。そのため、この認証を取得する時計は、技術と芸術が融合した特別な逸品として高く評価されています。
秘密④B01はChronofiable® A8の32倍の基準
【ブライトリング】が自社製ムーブメントとして誇る「B01」は、その精度と信頼性において他を圧倒する存在です。このムーブメントは、一般的な時計の基準をはるかに超える厳しい検査プロセスを受けており、前述の基準と比較して約32倍の厳格さが求められます。この徹底した品質管理は、ブライトリングが時計製造においてどれほど高いスタンダードを掲げているかを象徴しています。
リューズ:10万回
ローター:3,456,000回転
クロノグラフプッシャー:5840回(スタート・ストップ・リセット機能)
ケース:塩水噴霧腐食試験
ベゼル:2000回
ダイヤルとストラップ:168時間のUVテスト
耐衝撃性:500 Gの衝撃6万回
B01ムーブメントの完成には、設計から組み立て、そして複雑なテスト工程を経るまでに約10カ月もの時間を要します。この長い製造プロセスは、ブライトリングが時計の品質と耐久性にいかに真剣に取り組んでいるかを示しています。製造の各段階では、ムーブメントのすべてのパーツが精密に加工され、一体化される前に徹底的な品質チェックを受けます。
さらに特筆すべきは、B01ムーブメントが16年間の加速的エージング(経時変化)を想定した検査を受けている点です。この試験は、時計が過酷な条件や長期的な使用にも耐えられるかを確認するために設計されており、ブライトリングの時計が持つ圧倒的な頑丈さを証明するものです。
これほど徹底した検査を経て製造されるB01ムーブメントは、ブライトリングが掲げる「性能」「信頼性」「長寿命」というブランド価値の象徴です。16年間という長期間を想定した耐久試験は、時計愛好家やプロフェッショナルにとって非常に魅力的な要素であり、時計の「一生モノ」としての地位を確立しています。
B01ムーブメントを搭載した時計は、単なる精密な計時装置としてだけでなく、極限の条件にも耐えるタフなパートナーとして、多くのユーザーに選ばれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
【ブライトリング】が掲げる「プロフェッショナル向けに壊れないモノづくりを追求する」という信念は、単なるスローガンではありません。それは、同社の製品に組み込まれた精密な技術と、信頼性への徹底したこだわりによって具体化されています。この姿勢は、ブライトリングが世界中のパイロット、ダイバー、冒険家など、極限の環境で時計を使用するプロフェッショナルから絶大な支持を得ている理由のひとつです。
ブライトリングが提供する時計は、堅牢性と耐久性において他の追随を許しません。前述したB01ムーブメントの製造過程や、クロノフィアブル基準に基づく厳しい検査はその一例です。16年間の加速エージング検査をはじめとするテストを通じて、過酷な条件にも耐える時計が完成します。これにより、ブライトリングの時計は、耐久性が要求される現場や、予測不可能な状況下で真価を発揮します。
機能性に優れたプロ仕様の時計を作りながら、ブライトリングは常に「デザイン性」にも妥協しません。その現代的で洗練されたデザインは、単なる道具としての時計を超え、ファッションアイテムとしても高い評価を得ています。
ダイヤルやケースのデザインには、プロの使用環境を考慮した視認性とスタイルを融合。
エレガントでありながら大胆さを失わないフォルムは、現代的な美意識を反映しています。さらには、環境に配慮したリサイクル素材を使用したストラップやケースも導入され、サステナビリティにも配慮した新しい価値観を提供しています。
壊れないタフさと、現代的で美しいデザイン。その両立を可能にするのは、ブライトリングの卓越した技術力と「妥協しないものづくり」への情熱です。これらは単に「高級時計」を提供するだけでなく、プロフェッショナルや冒険家、そしてデザインを愛するすべての人々に寄り添うパートナーとなる時計を作り上げています。
ブライトリングは、時計そのものに込められた哲学と技術を通じて、「信頼」「耐久性」「スタイル」という価値を次世代にも継承していくブランドであり続けています。
また、ぜひこちらの記事にも目を通して頂けますと、【ブライトリング】というブランドを深くご理解いただけると思います。