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近年、時計業界において大きく評価を高めているブランドの一つがブライトリングです。
その転機となったのが2017年。
この年、ブライトリングは大きな経営の変化を迎えました。
今回は、
・2017年の買収から現在までの企業価値
・売上高の変化
・時計業界におけるブランドの立ち位置
この3つの視点から、近年のブライトリングの動向を見ていきたいと思います。
2017年、ブライトリングに訪れた大きな転機
2017年、ブライトリングは投資会社の CVC キャピタルパートナーズによって買収されました。
この時の企業評価額は約8億ユーロ(約870億円)と報じられています。
当時のブライトリングは、世界的な知名度を持ちながらも、
• 商品ラインが多く複雑
• ブランドメッセージがやや分散
• 市場での存在感がやや弱まりつつある
という状況にありました。
そこでCEOとして迎えられたのがジョージ・カーン(Georges Kern)氏です。
彼は以前、IWC Schaffhausen(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン) のCEOとしてブランドを大きく成長させた実績を持つ人物でもあります。
ブランド戦略の刷新

ジョージ・カーン氏が行った改革は非常に大胆でした。
まず、従来の12コレクションを整理し、
• 空を意味する“Air”(エアー)
• 陸を意味する“Land”(ランド)
• 海を意味する“Sea” (シー)
• Professional
という4つのカテゴリーに再構築しました。
さらに、
• ヴィンテージデザインの復活
• コラボレーション戦略
• アンバサダー「Squad」制度
などを導入し、ブランドの方向性を明確にしていきました。
その結果、ブライトリングは“航空時計ブランド”から
“カジュアル・ラグジュアリー・ブランド”へと大きくイメージを進化させていきます。
売上高は約2倍へ
ブランド戦略の変化は、数字にも表れました。
2017年頃のブライトリングの売上は約4〜5億スイスフラン程度と推定されています。
しかしその後、2023年頃には約10億スイスフラン規模まで成長したと言われています。
つまり、約6年で売上はほぼ2倍に拡大したことになります。
これはスイス時計業界の中でも、非常に高い成長率と言えるでしょう。
企業評価額は約5倍へ

企業としての価値も大きく変化しました。
2017年
企業評価額:約8億ユーロ(約870億円)
↓
2022〜2023年
企業評価額:約45億ユーロ(約7,000億円規模)
※円は「目安」
と報じられています。
つまり、企業価値は約5倍以上にまで拡大しました。
これは単に時計が売れているだけではなく、
• ブランド力
• 将来性
• 市場での影響力
が総合的に評価された結果と言えるでしょう。
世界の時計ブランドの中での立ち位置

スイス時計業界は、
•ロレックス(Rolex)
•オメガ(Omega)
•パテック・フィリップ(Patek Philippe)
•オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)
といった巨大ブランドが存在する世界です。
その中でブライトリングは現在、“独立系ラグジュアリーブランドのトップグループ”の一角として存在感を高めています。
スイス時計業界のブランドランキングについては、こちらの記事にて詳しくご紹介しております。
特にここ数年では、
• 新しいコレクションの展開(過去コレクションの復活)
• 世界各国でのブティック展開(規模拡大)
• スポーツ・カルチャーとのコラボ(さまざまな分野との親和性)
などによって、ブランドの認知度はさらに拡大しています。
例えば最近では、アメリカ最大のスポーツリーグである「NFL(National Football League)」
とのパートナーシップも発表され、ブランドの存在感を広げています。
また、2026年のサッカー ワールドカップでは、アンバサダーである”アーリング・ハーランド”氏の活躍を目にされた方も多くいらっしゃるかと思います。
実際に愛用されている場面もメディアに出ており、彼の影響力とブライトリングの認知度が合わさり、注目度が今まで以上に高まっています。
変化を続けるブランド
もちろん、時計業界は常に変化しています。
世界的な景気動向やラグジュアリー市場の影響を受け、ブランドの成長は決して一直線ではありません。
しかしブライトリングは現在、
• ブランド戦略
• 商品ラインナップ
• 世界的な認知度
の面で大きく進化し続けています。
ブライトリングというブランドの魅力
ブライトリングの魅力は、単なる時計ブランドという枠に収まりません。
航空、海、スポーツ、カルチャー。
様々な分野と関わりながら、
常に新しい価値を生み出してきました。
その歴史の中で生まれたモデルの数々は、今も多くの人を魅了し続けています。
最後に

2017年の買収から9年近く経ち、
ブライトリングは
• 企業価値
• 売上規模
• ブランドポジション
すべてにおいて大きく変化を遂げました。
しかし、その根底にあるのは変わりません。
「計器としての時計」というブランドの原点です。
そして、「ライフスタイルへの焦点」との融合により
ブライトリングは現代のライフスタイルに寄り添うブランドへと進化しました。
まさにジョージ・カーン氏が掲げる「モダンレトロ」という言葉がぴったり当てはまると言えるでしょう。
今後、さらに企業成長が期待されるブランドの一つとしても注目度の高いブライトリング。
これからもブライトリングがどのような進化を見せてくれるのか、非常に楽しみですね。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
投稿者:澤本
