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ブライトリングで一番価格の高い時計は?~時計の相場にはどのような法則があるのか?~

皆様こんにちは。
いつもブライトリングブティック京都のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日は、人生で初めてブライトリングの時計を見た時に「0の数が2つくらい多いな…?」と驚き、小数点の見間違いかと自分に言い聞かせながら、動揺を悟られないよう必死に平静を装っていた西川が、ブライトリングで最も高価な時計をご紹介いたします。

高級時計の世界に初めて足を踏み入れると、多くの方が私と同じように「なぜこんなに高いの?」と感じるかもしれません。しかし、その価格には必ず理由があります。素材、技術、歴史、そしてブランドが築き上げてきた信頼――。一つひとつを紐解いていくと、“高額”という印象が“納得”へと変わっていくのです。

今回は、そんな「ブライトリングの頂点」に位置する特別な一本を通じて、高級時計の真髄に触れていただければと思います。

素材による価格の違い

1番納得される方が多いのは、やはり時計の素材の違いです。
機械式時計のケースやブレスレットに使用される素材は実に多彩で、ブランドごとに独自のこだわりを込めています。大きく分類すると以下のようになります。

①ステンレススチール
②ゴールド
③プラチナ
④セラミック
⑤チタン
⑥カーボン系

 同じ素材の中でも、各ブランドは独自の差別化を図っています。
例えばステンレススチールでは、一部ブランドが採用する「904L」や、他ブランドが多く使用する「316L」などがあります。耐食性や艶感に違いがあり、細部でブランドの個性が出ます。
ゴールドでも「18Kホワイトゴールド」「レッドゴールド」「イエローゴールド」といったように、色味や合金比率によって印象が大きく変わります。

そしてこれらの素材を価格順に並べてみると、おおよそこんな感じです。

①プラチナ
②ゴールド
③セラミック
④チタン
⑤ステンレススチール
⑥カーボン系

もちろんブランドやモデルによって多少の前後はありますが、基本的には「希少性」と「加工難易度」が価格に大きく影響しています。

 例えば、プラチナとゴールドを比べた場合。
1gあたりの純粋な地金価格だけを見ればゴールドの方が高額ですが、実際に時計ケースとして製品化する場合にはプラチナの方がはるかに難しく、結果としてプラチナ製の時計の方が高額になります。

 また「硬すぎる」という特徴を持つセラミックやチタンも同様です。
ステンレスよりも高額になるのは、素材そのものが高いというより、加工に高い技術力と時間を要するため。時計は精度が命ですので、わずかな誤差も許されません。そのため、硬い素材を緻密に削り出して美しく仕上げるのは容易なことではなく、ブランドの技術力が問われる部分なのです。

時計の機構による価格の違い

僕が入社した時に、一番「カッコいいな」と思った言葉があります。
それが 「世界三大複雑機構」 です。

響きだけでも、なんだかロマンを感じませんか?
字面もごちゃごちゃしていて(笑)、まさに“時計の究極領域”といった印象を受けました。

この「三大複雑機構」とは――
トゥールビヨン
パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
ミニッツリピーター

と呼ばれる、非常に高度な技術を要する機構のことです。

これらはいずれも普通の機械式時計と比べて圧倒的にパーツ点数が多く、組み立てに必要な精度も桁違い。
そのため、誰もが扱えるものではなく、ブランドにとっては「優秀な技術者がいる証明」でもあるのです。

例えば、
・重力による誤差を打ち消すためのトゥールビヨン
・100年先まで閏年を計算するパーペチュアルカレンダー
・時刻を音で知らせるミニッツリピーター

これらは単なる“時間を知るための道具”を超え、まさに芸術と科学の融合といえるでしょう。

実際にこの領域に挑むブランドは限られており、機構を「1から100まで自らの手で組み上げる」ことができる職人は、時計業界の中でもほんの一握り。
そのため、こうした複雑機構を完成させた職人は独立して自分のブランドを立ち上げることも少なくありません。

「このブランドはどんなブランドだろう?」と思ったとき、三大複雑機構の有無をチェックするのは、実は大きなヒントになります。

そして気になる価格ですが…
このレベルになると、500万円以上がスタートライン
そこから先はゼロの数が増える世界です。

ただ、ここには価格以上の価値――
人類の英知の結晶であり、数百年先まで受け継がれる「遺産」としての魅力があります。

実際の価格設定は素材+機構

さて、ここからは少しイメージしてみてください。
例えば「プラチナケースにトゥールビヨンを搭載した時計」。
数字にすると、ケースだけでおよそ500万円、トゥールビヨンの機構でさらに800万円。
合計すると約1,300万円クラスになります。

こう聞くと驚かれる方も多いですが、実はこれは時計業界の“王道パターン”でもあるんです。
なぜなら、複雑機構を搭載した時計は単なる「機械」ではなく、技術と芸術の融合体。
そのためケースにも特別感のある素材──ゴールドやプラチナなどの貴金属が選ばれることがほとんどです。

つまり「複雑機構 × 貴金属ケース」という組み合わせが、高額時計の世界では当たり前。
その積み上げで、必然的に価格が跳ね上がっていくわけですね。
さらに複雑機構が複数搭載されている時計は

そして時計愛好家にとっては「この素材とこの機構を同時に手に入れた」という満足感が、金額以上の価値を感じさせてくれるのです。

ブライトリングで一番高い時計は?

ブライトリングで現在最も高額なモデルが、クロノグラフ × トゥールビヨン × プラチナケースという超贅沢な組み合わせを実現した
「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ウィリー・ブライトリング」です。

その価格は ¥10,752,500(税込)

ここで多くの方が「なるほど…」と思う一方で、時計好きの方ならきっと「あれ?」と感じていただけるのではないでしょうか。

そう、実はブライトリングの真価が表れるのは他ブランドとの比較です。
一般的に、クロノグラフとトゥールビヨン、さらにプラチナケースを組み合わせた時計は、軽く数千万円に到達するのが時計業界の“常識”。
中には数億円を超える超弩級のプライスタグが付けられることも珍しくありません。

そんな中で、1000万円台前半に収まるブライトリングのトゥールビヨンは、絶対額としてはもちろん“超高額”ですが、相対的に見ると驚くほど「お買い得」な存在です。
これは、ブライトリングがブランドイメージだけに頼らず、本質的な技術力と価値提供を重視していることの表れでもあります。

さらに、この「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ウィリー・ブライトリング」は、通常のブティックには並びません。
ご覧いただけるのは、ブライトリングデイなどの特別なイベント会場に限られるという点もまた、特別感を高めています。

店頭で見ることが出来る一番高い時計は?

 ブライトリングブティック京都では常時150本以上の時計が展示されています。
しかしながら、特に高額品に関しては生産本数そのものが限られているため、在庫が売れてしまうと次にご覧いただけるタイミングが不明確になってしまうケースも少なくありません。

現在、ブライトリングブティック京都で店頭に並ぶ中で一番高額な時計は 「クロノマット B01 42」¥4,928,000(税込) です。
こちらはクロノグラフに加え、ケース素材にゴールドを使用し、さらにベゼルには内外二重巻きでダイヤモンドがセッティングされた、まさに“ジュエリーと時計の融合”といえる一本。視覚的にも豪華で、装飾によって価値を高めたモデルです。

一方で、装飾ではなく「機構そのもの」で価値を高めたモデルも存在します。
それが 「ナビタイマー B19 クロノグラフ 43 パーペチュアルカレンダー」¥4,829,000(税込) です。
クロノグラフに加え、永遠に日付修正のいらないパーペチュアルカレンダーを搭載しながら、ケース素材はステンレススチールを採用。素材代を抑えつつ、ブライトリングの技術力を最大限に詰め込んだ一本です。

まとめ

いかがでしたか?
「機械式時計=高い」というイメージは多くの方がお持ちだと思います。
しかし実際には、そのさらに上をいく“究極の高級モデル”が存在するのもまた事実です。

もちろん、ご購入を検討されていなくても大丈夫です。
むしろ「こんな世界があるんだ」と知るだけで、時計の楽しみ方が一段と広がるはずです。
美術館で名画を眺めるように、特別な一本を“見る”だけでも十分に価値がある体験になると思います。

ぜひ今後のイベントなどで実際にご案内できる日を楽しみにお待ちください。
そして、ブライトリングブティック京都の店頭では常に最新の入荷情報や、まだ一般には出回っていないようなトピックもいち早くお届けしています。
どうぞお気軽にお問い合わせいただき、特別な一本との出会いを楽しんでください。