クロノマット, ナビタイマー, ...

ブライトリングのスタッフになって1年がたった西川が感じたブライトリングの持つ4つの魅力をご紹介【中編】

皆様こんにちは。
いつもブライトリングブティック京都のブログをご覧いただき誠に有難うございます。

今回は前編からの続きになりますので、ぜひ前編からお読みいただけますと幸いです!

それではぜひ最後までお付き合いください!

ブライトリングの持つブランド価値とは?~3つのキーポイントで解き明かす唯一無二の価値~

クロノグラフのパイオニア
圧倒的な精度の良さ
デザインの無骨さと、シーンを問わない使いやすさ

この3点は、近年のブライトリングが成長し続ける上で欠かすことのできない要素であり、時計選びの際にもブライトリングを候補に挙げる理由になります。
では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。  

クロノグラフのパイオニアとしての歴史と革新~「キャリバーB01」に詰まったプライド~

ブライトリングは、クロノグラフの分野で常に最前線を走ってきたブランドです。
その歴史を語るうえで欠かせないのが、1969年に完成した「キャリバー11」。
このムーブメントは、世界初の自動巻きクロノグラフのひとつとして誕生しました。
当時、時計業界では「手巻きクロノグラフ=オメガが優位」とされており、各ブランドが自動巻きクロノグラフの開発競争を繰り広げていました。

そこでブライトリングは、「ホイヤー・レオニダス」や「デュボア・デプラ」と共同で「プロジェクト99」を立ち上げ、見事に自動巻きクロノグラフ「キャリバー11」の開発に成功します。
しかし、時代が進むにつれて、ブライトリングのクロノグラフはETA(汎用ムーブメント)を改造することで高性能のキャリバーを採用するようになりました。
そんな中、2009年、ブライトリングはブランドの名誉をかけて、完全自社開発のクロノグラフムーブメント「キャリバーB01」を発表。

このムーブメントは、70時間パワーリザーブ・コラムホイール・垂直クラッチを採用し、耐久性と精度を兼ね備えた名機として現在も進化を続けています。
クロノグラフのパイオニアとしての誇りを取り戻し、いまだに実用的なクロノグラフの最高ランクに位置づけられるムーブメントとなっています。

このB01の特徴は、単に「壊れにくい」「精度が高い」といった要素だけではありません。
修理のコスト削減を考慮した設計になっている点も、長く愛用するうえで大きなメリットとなっています。

圧倒的な精度の良さ~すべての時計が「COSC認証」を取得している唯一のブランド~

「高級時計=高精度」と思われがちですが、実際にはすべての時計が厳格な精度基準をクリアしているわけではありません。

スイスの時計業界において、精度の証明として最も権威のある認証が「COSC認証(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres)」です。
この認証を取得するためには、ムーブメントが15日間にわたる厳格なテストを受け、以下のような条件をクリアする必要があります。

日差 -4秒~+6秒以内の高精度
温度変化や姿勢差に対応する安定性
スイス製であることの証明

機械式時計の中でも、COSC認証を取得できるムーブメントは全体のわずか5%と言われています。
それだけ厳しい基準を満たすことが求められるのです。

上記の記事でも詳しく解説しておりますが、さらに特筆すべきなのは、ブライトリングがすべての製品ラインにおいてCOSC認証を取得している唯一のブランドであること。
一般的なブランドは、一部のハイエンドモデルのみCOSC認証を取得することが多いのに対し、ブライトリングは機械式もクオーツ式も全モデルがCOSC認証をクリアしています。

特に、クオーツ時計に関してもCOSC認証を取得しているのは非常に珍しく、ブライトリングの徹底した品質管理の証と言えるでしょう。  

デザインの無骨さと、シーンを問わない使いやすさ~進化し続ける着け心地~

ブライトリングといえば、「パワフルで無骨なデザイン」という印象を持つ方も多いかもしれません。
しかし、その無骨さの中にも、実は計算し尽くされた着け心地の良さが隠されています。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。
無骨なデザインでありながら、実際に着けると驚くほどフィット感が良い。
これが、ブライトリングの持つ「シーンを問わない使いやすさ」に直結しているのです。 

ブライトリングが守り続ける「独立ブランド」としての誠実さ

時計を選ぶ際、デザインやムーブメントのクオリティはもちろん重要ですが、価格の透明性やブランドの姿勢も見逃せないポイントです。
特に、近年の時計業界では頻繁に「価格改定」が行われています。
一部のブランドでは、年間2~3回もの価格改定が当たり前になり、時計愛好家の間でも話題になることが増えました。
では、なぜ価格改定が行われるのでしょうか?
そして、ブライトリングが独立ブランドとしてどのように価格を決定しているのか?

これを理解するために、まずはコングロマリット(大手時計グループ)に属するブランドの価格改定の仕組みを見てみましょう。 

コングロマリットにおける価格改定の主な理由

 1️⃣ ブランド間の価格調整
各ブランドごとの「序列」を守るために価格を調整する必要がある。
例えば、グループ内で「AブランドよりBブランドの方が高級」という序列がある場合、Bブランドが価格改定を行えば、Aブランドも連鎖的に値上げされる。
2️⃣ 利益率の確保
大量生産やコスト削減を進める一方で、ブランド価値を維持するために価格を引き上げることがある。
3️⃣ 市場の動向に左右されやすい
グループの方針転換やCEOの交代によって、価格戦略が大きく変わることがある。

つまり、価格改定が必ずしも「技術の進化」や「コスト上昇」だけによるものではないということ。
「ブランドの格付け」や「マーケティング戦略」によって価格が調整されることが少なくありません。
一方で、ブライトリングは独立ブランドとしての立場を守り続けています。
そのため、他ブランドの価格改定の流れに左右されることなく、「技術の進化」や「正当な理由」がある場合のみ価格改定を行う姿勢を貫いています。 

ブライトリングの価格改定の特徴

1️⃣ 「自分たちで作ったものを、自分たちで価格設定できる」
→ コングロマリットのようにグループの影響を受けず、自社の判断で価格を決定できるため、無理な値上げをしなくても良い。
2️⃣ 「技術の進化に基づく正当な価格改定」
→ 例えば、自社キャリバー「B01」は、進化を続けているムーブメント。
価格が上がるとしても、それは「まったく同じものを高くする」のではなく、時計のクオリティが向上した結果としての価格改定である。
3️⃣ 「市場の動向に流されない、誠実な価格設定」
2024年、日本のブライトリングは驚くべき決断をした。
通常、多くのブランドが年間2~3回の価格改定を行う中、ブライトリングは貴金属(ゴールド・プラチナ)モデルのみ1回の価格改定を実施。
ステンレススチールモデルの価格改定は一切行わなかった。

ブライトリングは、ただの「高級時計ブランド」ではなく、
独立ブランドとしての信念
正当な理由に基づく価格設定
ユーザー目線での誠実な対応
を貫く、数少ないブランドの一つです。

「価格改定=値上げ」ではなく、「価値が向上するから価格が変わる」
この考え方こそが、ブライトリングが他のブランドと決定的に違うポイントです。

独立ブランドとしての誇りを持ち、本当に価値のある時計を正当な価格で提供する
その姿勢こそが、ブライトリングの持つ「ブランド価値」なのです。 

まとめ

 ブライトリングの価値は、単なるデザインやブランドネームだけではなく、時計そのものの本質に根ざした技術力とこだわりにあります。

クロノグラフのパイオニアとして、自社ムーブメント「B01」を開発し続ける姿勢
業界唯一、すべての時計がCOSC認証を取得するほどの徹底した精度管理
無骨ながらも計算されたデザインで、どんなシーンでも使いやすい着け心地

さらに、ブライトリングは独立ブランドとしての誇りを持ち、価格改定の透明性を大切にしています。
他のブランドの影響を受けず、技術の進化に基づく正当な価格改定のみを行い、ユーザーにとって納得できる時計作りを続けています。

ぜひ、実際に手に取って、その魅力を感じてみてください。
ブライトリングブティック京都で、皆さまのご来店を心よりお待ちしております!