皆様こんにちは。
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今回は、つい先日8年連続で「モルガン・スタンレー銀行」から発表された2024年のスイス時計販売実績ランキングについてご紹介したいと思います。スイス時計業界は常に変化し続けており、高級時計ブランドの順位も毎年注目を集めています。今年のランキングでは、皆様が愛用されている時計ブランドは一体どの位置にランクインしているのでしょうか?
また、ブライトリングをはじめとする人気ブランドの順位はどうなったのか? その結果に驚くこと間違いなし!
前編の記事をご覧になっていない方は是非こちらからご覧ください!

8年間の推移は?
今回で8年連続の発表となったスイス時計ブランドの販売実績ランキングですが、これまでのランキングの変遷はどのようになっているのでしょうか?
時計業界は常に進化を続けており、各ブランドの戦略や市場の動向によって順位の変動が見られます。特に近年では、世界経済の変化や消費者の嗜好の変化、高級時計の投資価値の高まりなど、さまざまな要因がブランドの売上や順位に影響を与えています。
この8年間のランキングの中で、一貫して強さを維持しているブランドもあれば、急成長を遂げたブランド、新たに台頭してきたブランドも存在します。
また、ブライトリングのように堅実な成長を続けているブランドもあり、各ブランドの歩みを振り返ることで、時計業界のトレンドがより鮮明に見えてくるのではないでしょうか?
では、過去のランキングと比較しながら、ブランドごとの成長や変遷について詳しく見ていきましょう!

8年という時間は、時計業界において決して短い期間ではありません。特に機械式時計の開発には構想から製造・販売まで約3年かかると言われており、ブランドが方向転換を図るには十分すぎる期間といえるでしょう。
この8年間のランキングを振り返ると、各ブランドの戦略や市場での評価がどのように変化してきたのかがよく分かります。大きく順位を上げたブランドもあれば、逆に下がってしまったブランドもあるのが現状です。
このランキングでは、順位が上がるほど市場での売上高が増加していることを意味するため、いま注目を集めている人気ブランドがどこなのかを知る手がかりにもなります。
果たして、成長を続けるブランドの共通点とは? 逆に、順位を下げてしまったブランドにはどんな要因があるのか? 8年分のランキングの変遷を分析しながら、ブライトリングを含む主要ブランドの今後の展望を予測していきたいと思います。

ブライトリングは2017年に社長が交代したことをきっかけに、急成長を遂げたブランドのひとつです。この社長交代によって、ブランドの方向性にも大きな変化が見られました。
その象徴的な出来事のひとつが、「ロゴマーク」の変更です。ブライトリングが日本に正規輸入された当初は、「ウィングロゴ」が使用されていました。しかし、新体制のもとでブランドのアイデンティティを見直し、従来の「Bロゴ」へと原点回帰する施策を実施しました。
この変更に対しては、一部のファンから「従来のウィングロゴが良かった」という批判の声も上がりました。しかし、新しい経営体制のもとでブライトリングはブランドの再構築を進め、高級感と洗練されたデザインを強化。結果として、現在では見事な成長を遂げ、市場でも高い評価を得るブランドへと進化を遂げています。


2024年の実績から読み取るブライトリングの今後の展望
さて、ここまで昨年の実績を詳しく見てきましたが、ここからブライトリングの今後の展望について考えてみましょう。
もし、ブライトリングが今後さらに順位を上げ、成長を続けるとすれば、注目すべきポイントは3つあるかもしれません。
① 女性用モデルの推進
売上ランキング上位3ブランド(オメガ、カルティエ、ロレックス)とブライトリングを比較すると、「販売本数」と「平均単価」に大きな違いがあります。
特にオメガやカルティエは、販売本数がブライトリングよりも多く、平均単価は低いという特徴があります。これは、男性向けの機械式時計に加えて、比較的手に取りやすいクオーツ式の女性用モデルが多く販売されていることが要因の一つと考えられます。
近年、ブライトリング・ブティック京都を訪れた方がまず驚くのが、女性モデルの充実ぶりです。実際、ブライトリングでは女性モデルの人気が爆発的に拡大しており、このトレンドは今後さらに加速していく可能性が高いでしょう。
もしブライトリングが女性市場をさらに開拓し、オメガやカルティエのように女性向けのラインナップを強化すれば、販売本数が大幅に増え、順位アップに直結するかもしれません。

② 価格の高騰
ランキングをさらに分析すると、ブライトリングよりも「平均単価」が低いブランドとして、カルティエ、オメガ、ロンジンなどが挙げられます。
しかし、この3ブランドはブライトリングの3~5倍の販売本数を誇っています。
販売本数を増やすには、それに見合った生産体制を確保しなければなりません。つまり、
✅ 大規模な設備投資
✅ 熟練した職人の確保と育成
といった要素が必要となり、短期間での大幅な増産は難しいのが実情です。
そうなると、生産本数の大幅な増加よりも、価格の上昇が先行する可能性があります。
特に、ブライトリングの日本国内定価は、欧州や近隣諸国と比較して低めに設定されているため、今後価格改定(値上げ)は避けられないでしょう。
これは一見、消費者にとってはデメリットのように思えますが、価格の上昇はブランド価値の向上にもつながるため、ブライトリングがさらなる高級ブランドへと進化する転換期になるかもしれません。


③ 時計ブランドとしての価値が上がる
ランキングトップ20のうち、約60%のブランドが大手コングロマリット(時計製造グループ)に属しています。
✅ スウォッチグループ(オメガ、ロンジン、ブレゲなど)
✅ リシュモングループ(カルティエ、IWC、ジャガー・ルクルトなど)
✅ LVMH(タグ・ホイヤー、ウブロ、ゼニスなど)
こうした大手グループに属することで、ケースやムーブメント、文字盤の製造などをグループ内でまかなうことができ、大量生産を実現しやすいというメリットがあります。さらに、広告宣伝費を潤沢に使えるのも大手グループの強みです。
一方で、ブライトリングは独立系ブランドでありながら、着実に売上を伸ばしてきました。これは、
✅ 独自のデザイン性とブランドの魅力
✅ 確かな技術力
✅ 精密なマーケティング戦略
などが功を奏していると言えるでしょう。
今後、ブライトリングがさらにブランド価値を高めるには、
🔹 独立系ブランドとしての強みを活かしつつ、どのような戦略を打ち出していくのか?
🔹 大手グループに対抗するための施策をどう展開するのか?
といった点が重要になってきます。
これまでのデータを分析すると、ブライトリングが今後さらに順位を上げるためのポイントは、
1️⃣ 女性市場の開拓と販売本数の増加
2️⃣ 価格の上昇によるブランド価値の向上
3️⃣ 独立系ブランドとしての強みを活かし、さらなる成長戦略を打ち出すこと
この3点が鍵になると考えられます。
まとめ
ここまで、2024年の販売実績を振り返りながら、ブライトリングの今後の展望について考察してきました。
今年のデータを見ると、売上や販売本数が減少したブランドが多い中で、ブライトリングは比較的安定した成績を維持しており、今後さらなる成長の可能性を秘めていることがわかりました。
特に、ブライトリングが今後順位を上げていくためのポイントとして、以下の3つが挙げられます。
✅ ① 女性用モデルの推進
ブライトリングは近年、女性モデルの充実を進めており、すでに市場での人気が高まっています。オメガやカルティエのように女性市場をさらに開拓することで、販売本数の増加が期待されます。
✅ ② 価格の高騰
生産本数を大幅に増やすのが難しい中、価格の上昇がブランドの価値向上につながる可能性があります。特に日本では価格改定が行われる可能性が高く、今後の動向に注目が集まります。
✅ ③ 時計ブランドとしての価値向上
多くのトップブランドが大手コングロマリットに属する中、ブライトリングは独立系ブランドとして着実に成長を遂げています。この強みを活かし、さらにブランド価値を高めていくことが、今後の成功の鍵となるでしょう。
皆様が愛用するブランドは今後どのように成長していくのか?
来年のこの時期に発表された際に笑うブランドはどこなんでしょうか_!
ぜひご注目ください!
またブライトリングの背景は「空との繋がり」と言っても過言ではありません。
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