皆様こんにちは。
いつもブライトリングブティック京都のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
本日は、お客様からよくいただくご質問──
「ブライトリングの修理は購入から何年まで対応してもらえるの?」についてご紹介します。
保証期間とアフターサービスの違い
ブライトリングの新品には、通常2年間(モデルによっては5年間)の国際保証が付いています。
これは、製造や組み立ての過程で生じた不具合に限り、世界中どの正規サービスセンターでも無償で修理が受けられる安心の制度です。
保証期間が終了した後もご安心ください。
ブライトリングは、自社での厳格な品質管理と長期にわたる部品供給体制を誇りとしており、保証切れ後であっても正規メーカーによる修理が可能です。
たとえ10年、20年経った時計であっても、純正部品が揃っていれば新品同様のコンディションに蘇らせることができます。

この「買って終わり」ではなく、「持ってからが始まり」という姿勢こそ、ブライトリングが世界中のプロフェッショナルや時計愛好家に支持され続けている理由のひとつです。
永久修理と修理対応年数の目安
スイス製の時計では、多くのブランドが生産終了から約20年間は純正部品の供給を確保しています。
現行モデルはもちろん、20年前の時計であっても部品が揃えば正規の修理が可能です。
さらに注目すべきは、その先の姿勢です。
純正部品がすでに存在しないアンティークモデルに対しても、ブライトリングでは部品を一から製作したり、適合する代替パーツを世界中から探し出すことで修復を試みます。
それは「古いから仕方ない」と切り捨てるのではなく、「どうすればまた時を刻めるか」を職人が本気で考え、手を尽くすということです。

つまり「永久修理」とは、“諦めずに直し続ける”ブランドの姿勢のこと。
それは単なる機械修理ではなく、お客様と時計が共に過ごしてきた年月や思い出を、これからの未来へと繋ぐためのブライトリングの約束です。
ブライトリングは永久修理?
ブライトリングは、表立って「永久修理」を謳うブランドではありません。
しかし実際には、驚くほど古い時計であっても、機械式であれば修理可能なケースがほとんどです。
2024年に創業140周年を迎えたブライトリングは、これまで数え切れないほどのヴィンテージやアンティークを蘇らせてきました。
では、なぜこれほどの技術力がありながら「永久修理」という言葉を公にしないのでしょうか。
そこには、ブランドの誠実な姿勢が隠れています。

確かに機械式時計は、部品を作り続けることさえできれば、理論上は半永久的に修理可能です。
しかし、クオーツ(電池式)の時計は事情が異なります。
クオーツは内部に電子基盤があり、これが損傷すると基盤ごと交換するしかありません。
ところが、その基盤は一定期間を過ぎると製造が終了してしまい、代替が存在しない場合がほとんどです。
この場合、たとえ他の部分が完璧でも修理不能となります。

ブライトリングが「永久修理」を謳わないのは、この現実を正直に伝えるため。
「できないことを、できるとは言わない」──その誠実さこそが、140年以上にわたり世界中の時計愛好家から信頼を集め続けてきた理由のひとつです。
実際に何年前のモデルを修理したことがあるの?
実際に最近1940年代に作成された「クロノマット」の修理がありました。
ブライトリングは、タキメーター、テレメーター、パルスメーター、さらにはさまざまな計算機能までを1本でこなせる、革新的な回転計算尺付きクロノグラフの特許を取得しました。その成果として1942年に誕生したのが、「クロノマット」です。Chronographe-Mathématique(計算機能付きクロノグラフ)を略したこのモデルは、洗練されたツールウォッチとして登場。機能性とエレガンスを両立させ、滑らかなフォルム、スリムなケース、バランスの取れたダイヤルで魅了しました。このウォッチは、スポーツ界や産業分野、技術職のプロフェッショナルたちから、瞬く間に支持を集めました。

日本国内では対応が難しい修理の場合、ブライトリングは製造の本拠地であるスイス本社の工房へ時計を送り、修理を行います。
そこでは、熟練の時計技師たちが、最新の設備と長年培われた技術を駆使して、細部に至るまで徹底的にメンテナンスを施します。
確かに、スイスへの輸送を伴うため、時間と費用は国内修理よりも多くかかります。
しかし、その過程で行われるのは単なる“部品交換”ではなく、本来の性能と美しさを最大限に取り戻すためのフルメンテナンスです。
まるで生まれ変わったかのような状態で、日本へと帰ってきます。

なお、修理金額や納期は、時計の状態や必要な作業内容によって大きく変わるため、完全にお見積もりベースとなります。
見積もりをご確認いただいてから正式に修理を進めますので、「知らないうちに高額請求が…」というご心配は不要です。
ブライトリングの修理は、時間も費用も決して軽くはありません。
ですが、その分だけ時計が持つ価値や、お客様の思い出を確実に次の未来へ繋ぐ修復が叶います。
修理代が高いと感じた人はどうしているの?
もちろん、スイス本社での修理は高度かつ丁寧ですが、その分高額な費用になる場合があります。
お見積もりをご覧いただいたうえで、「今回はキャンセルで」とご判断されるお客様も少なくありません。
修理をしなければ日常使用は難しいものの、次回の修理も同じくスイス送りになる可能性を考えると、「せっかく直しても気軽に使いにくい…」と感じられる方もいらっしゃいます。

そんな時、ブライトリングでは「トレードイン(下取り)」という選択肢もご提案しています。
お持ちのブライトリングを正規査定のうえで下取りし、そのまま新しいモデルへお買い換えいただけるシステムです。
例えば、よりメンテナンスしやすい現行モデルや、最新キャリバーを搭載したモデルに乗り換えることで、修理リスクを減らしながらブライトリングライフを続けられるというメリットがあります。
私たちは、修理するか、買い替えるか、あるいは一度手元を離すか──そのすべての選択肢をお客様と一緒に考えます。
大切なのは、お客様が時計と過ごすこれからの時間を、安心して楽しめることです。